株式相場がバブル状態となっている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
前回のSPYDに引き続いて本日はVYMについてご紹介させて頂きます。
最近は証券会社の購入手数料の引き下げ、無償化がほんとに盛んですね。
乗じて米国ETFの人気も高まって来ております。
早速ですがVYMの基本情報から多くの投資家に選ばれる理由について見ていきましょう。
また、筆者の損益状況もおまけとして載せてますんでご参照頂ければと。
そもそもETF(上場投資信託)とは?
ご存知の方には退屈な章になりますが、改めて以下にてご説明いたします。
上場投資信託(じょうじょうとうししんたく)とは、金融商品取引所で取引される投資信託の事[1]。ETF(英語: Exchange-Traded Fund)、上場投信という略称がよく用いられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/上場投資信託
『うーん、いまいちピンとこないな』、との声が聞こえそうですね。
要は、株式と同様に市場で取引できる投資信託です。
個別株や投資信託と比較した場合の特徴を見てみましょう。
ETFに馴染みのない方は、まずはイメージだけでも掴んで頂ければと。
米国ETF VYM
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、
The Vanguard Group, Inc.(米)が運用する、
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークとした、
高配当ETF(上場投資信託)です。
っん!? FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスって何!?
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスは、
米国株式市場におけるREITを除く高配当利回り銘柄を対象とした
FTSE Russellが提供する時価総額加重平均型の指数(インデックス)です。
ちなみに、時価総額加重平均はこちらの記事内で説明しておりますのでご参考まで。
基本情報
こちらがVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)の基本情報となります。
昨今の暴落相場の影響により配当利回りが若干高めになっておりますね。
セクター別構成比率
出典;https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0923/equity/portfolio/us
二桁%を締めるヘルスケア、金融、テクノロジーなどは
歴史的に市場平均を上回るパフォーマンスをしています。
それ以外のセクターへも幅広い分散がなされておりますので
長期保有といった点でも非常に適していると言えますね。
個人的な意見ですが、昨年セクターシェアトップだった金融比率が若干下がり、
2位とか3位にいたヘルスケアがトップになったのは高評価です。
SPYDも保有してるんですがこちらも金融の比率高めなんで。
ファンド構成比率(トップ10)
出典:https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0923/equity/portfolio/us
先ほどのセクターをより細分化した個別銘柄の構成比率がこちらとなります。
高配当投資を検討された事がある方には見聞きした事のある銘柄が多いでしょう。
一方、VYMは高配当利回り銘柄に重きを置いておりますので
S&P500で紹介した馴染みのあるハイテク企業などはありませんね。
運用実績
【基準価格と配当金の推移】
リーマンショックでの底値以降は10年間右肩上がりで成長を続けております。
今回の暴落では2016年5月値あたりまで下げるバーゲン相場でしたね。
基準価格は順調に切り返しておりますが今後の動きに引き続き注意です。
配当金も直近10年では優れたパフォーマンスを出していましたが、
20年3月配当は0.55USD、この金額を下回ったのは16年3月まで遡ります。
前回比(19年12月)で▲29%、前年同月比(19年3月)で▲35%。
こちらもまだまだ注意深く見ていく必要がありますね。
投資家に選ばれる理由と注意点
分散された構成銘柄
セクターの幅広さも去ることながら非常に多くの銘柄に分散投資されております。
VYMはよくSPYDやHDVと比べられますが構成銘柄数は5倍ほどの差があります。
仮に同一企業に同一金額(同一比率ではありませんよ)出資していた場合、
その企業が減配したとしても分散効果によりそのダメージは限定的になりますね。
リスクとリターンのバランスが非常に優れていますね。
キャピタルゲインも狙える
もちろんですがVYMへの投資は配当金を目的にしたている人が多いかと。
しかしながら今回の暴落前を基準に直近10年間の成長率は約250%です。
10年間前はリーマンショックの傷癒えぬ頃だったとは言え好成績ですね。
たらればですが、当時400万円ほど購入していれば19年末には1,000万円。
且、10年間の配当受け取り総額も200万円を超えてきます。
保有しているだけでこれですよ、すごいですね。
低水準の総経費率
総経費率: 0.06%、なかなか魅力的ですね。
近年、段階的に見直し・引き下げをしておりますので今後にも期待です。
ちょっと余談ですが
『総経費率の低さ』は様々な商品紹介でよく聞くメリットですが
商品の種類などによりある程度の相場があります。
例えばVYMは先日しました『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と
単純比較するとその総経費率(信託報酬)比べると高いですね。
しかしながらベンチマークとする指標が全く違いますので正しい比較ではありません。
個別株の株価や財務指数を同業他社や競合他社で比較するのと同じ考えですね。
注意点
現状は価格の急落を伴い見かけ上は配当利回りの表記が高い状態が続いております。
今後の景況を鑑みると配当金もある一定の水準までの下落は発生する可能性があります。
少なくとも配当金の上昇局面ではありませんね。
『配当金を目的とした長期投資』など自分の投資スタイルが確立されていないと、
目の前の数字だけにとらわれて一喜一憂してしまいます。
また、リスクを取れば配当利回りが見かけ上は高い個別株やETFは他にも沢山あります。
こんな時期なので大きな失敗をしないように、
しっかりと自分の投資スタイルを見直しましょう。
個人的評価
これからの米国高配当投資で筆者ポートフォリオの
メインを張ってもらおうかと考えております。
上で『選ばれる理由』書きましたがやっぱいい商品ですね、再認識。
なんで3月に全然買い込めていないのが悔やまれます。
長期保有ですので気長に次の買い場を待ちます。
おまけ(筆者損益)
2019年は非常に高いパフォーマンスでしたね。
下がってきたと思い2月末にイン!そっからら3週間ほどで30%ダウン・・・
何てセンスのないタイミングで入ってしまっとのやら。
気を失いかけましたけど長期投資であることを思い出し底の方で追加。
今思い返せばなんとか我にかえり買い増しの判断ができてほんと良かった。
今はようやくプラス圏に入ってきましたってとこです。
欲を言えば平均取得単価は70USDきりたかったな・・・
来るか来ないとか言われてる二番底とやらがあれば買い増し予定です。
今後も買い増しなどあれば損益状況をお伝えさせていて頂きます。
お読み頂きありがとうございました!
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