米国では失業率の改善と雇用者数増加で市場がさらに加熱してきました。
日本市場での恩恵は全く感じられない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
SPYD、VYMときて本日はHDVについてご紹介させて頂きます。
なんだか最近はこの3名柄よく比較されてますね。
構成株式数やセクターなど結構違いはあるんですけどね。
早速ですがHDVの基本情報から多くの投資家に選ばれる理由について見ていきましょう。
また、筆者の損益状況もおまけとして載せてますんでご参照頂ければと。
そもそもETF(上場投資信託)とは?
ご存知の方には退屈な章になりますが、改めて以下にてご説明いたします。
上場投資信託(じょうじょうとうししんたく)とは、金融商品取引所で取引される投資信託の事[1]。ETF(英語: Exchange-Traded Fund)、上場投信という略称がよく用いられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/上場投資信託
『うーん、いまいちピンとこないな』、との声が聞こえそうですね。
要は、株式と同様に市場で取引できる投資信託です。
個別株や投資信託と比較した場合の特徴を見てみましょう。
ETFに馴染みのない方は、まずはイメージだけでも掴んで頂ければと。
米国ETF HDV
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)は、
Black Rock(ブラックロック)が運用する、
Morningstar-Dividend-Yield-Focus-Index(モーニングスター配当フォーカス指数)を
ベンチマークとした高配当ETF(上場投資信託)です。
モーニングスター配当フォーカス指数って何!?
モーニングスター配当フォーカス指数は、
※1 :Morningstar US Market Indexの構成銘柄の中で、
🔵 高い財務の健全性
🔵 持続的に平均以上の配当金を支払える
などの厳しい基準をクリアした利回り上位75社の銘柄で構成された
※2:Morningstar(モーニングスター)が提供する
※3:配当荷重平均の指数(インデックス)です。
ちなみに、※3:配当荷重平均は概ね時価総額加重平均と考え方は一緒です。
構成銘柄の時価総額ではなく配当金総額で割合を算出します。
ちなみに、時価総額加重平均はこちらの記事内で説明しておりますのでご参考まで。
基本情報
こちらがHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)の基本情報となります。
20年3月の底から既に40%の回復を遂げてますね、強い。
セクター別構成比率
出典;https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf#
上位3セクターでシェア60%越えという、なかなかの強気な構成です。
エネルギーを除けばSPYDの構成と相互補完に非常に優れていますね。
構成上位だけに着目してしまうとエネルギーへの比重が大きく見受けられますが、
ヘルスケアや生活必需品など不景気時に強いと言われているセクターへも
しっかりと同等の割合で分散がなされていますのでそこまで心配には及びませんね。
紐解くとバランスが取れていることが分かります。
ファンド構成比率(トップ10)
出典;https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf#
先ほどのセクターを細分化した個別銘柄の構成比率がこちらとなります。
前述の通り、これらは以下の厳しい条件をクリアした優良な銘柄です。
🔵 高い財務の健全性
🔵 持続的に平均以上の配当金を支払える
増配を続ける企業も多く、今後の配当金の成長にも期待が膨らみますね。
運用実績
【基準価格と配当金の推移】
今回の暴落を除くと基本的には右肩上がりで成長を続けておりますね。
あとで触れますが年利10%を超えるペースで成長を続けてますから、すごい。
しかしながらHDVはリーマンショックを経験しておりませんので、
今後の景気低迷サイクルの中でどのような動きをしていくか要チェックです。
投資家に選ばれる理由と注意点
優れたパフォーマンス
出典:https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf#/
こちらのグラフは設定日にHDV10,000米ドル投資、
分配金(税引前)を再投資を条件として算出して推移となります。
昨年末時点で設定来250%オーバーと優れたパフォーマンスです。
また、暴落後の回復も非常に頼もしい限りです。
後からみると3月が絶好調の買い場だったことがグラフに現れてますね。
安定した配当金推移
こちらは2012年から2019年までの配当金推移となります。
12年の2.09USDから19年の3.21USDと7年で50%を超える上昇をしております。
グラフでも綺麗な右肩上がりが確認できますね。
20年3月は0.91USDで前年同月比11.0%アップ、前回比で16.7%アップでした。
20年6月配当から経済不安の影響が出てくるか要注意ですね。
低水準の総経費率
何とこのパフォーマンスで総経費率0.08%!
毎度ETFの紹介の時は触れておりますが何度も言いたいぐらい魅力的なんですよ。
特に長期投資であればあるほど総経費率は重要です。
日本の投資信託も見習って欲しいものですね。
ホントBlack Rock(ブラックロック)に感謝ですね。
やはり運用総額がものを言います。
注意点
現状は価格の急落を伴い見かけ上は配当利回りの表記が高い状態が続いております。
今後の景況を鑑みると配当金もある一定の水準までの下落は発生する可能性があります。
少なくとも配当金の上昇局面ではありませんね。
『配当金を目的とした長期投資』など自分の投資スタイルが確立されていないと、
目の前の数字だけにとらわれて一喜一憂してしまいます。
また、リスクを取れば配当利回りが見かけ上は高い個別株やETFは他にも沢山あります。
こんな時期なので大きな失敗をしないように、
しっかりと自分の投資スタイルを見直しましょう。
個人的評価
ポートフォリをに組み込まない理由が見つからないですね。
まとめると、
🔵 優れたトータルリターン
🔵 右肩上がりの配当金推移
🔵 総経費率は破格
って商品ですよ、素晴らしい。
次の買い場が待ち遠しい限りです。
おまけ(筆者損益)
『今になって見返せば・・・』って話になってしましますが、
世紀の大暴落を自ら喰らいに出向いた感じですね。
1月末に購入をしてから1ヶ月半後には▲30%・・・
初回の95ドル単価から心折れずに買い向かって何とか80ドルを潜るとこまで到達。
ただSPYD、VYM然り長期で持つことをルールとして購入した銘柄は、
その後に上昇しようが下げようが心のゆとりがあることは間違いありません。
暴落相場で決めたルールに従うことの難しさを体感しながらも、
守り抜くことで保てる平常心に出会えることを学びました。
今度はこれを個別株に落とし込めればさらなる心のゆとりが生まれるかもしれませんね。
と言うか投資スタイルを定着させることが大切だと言うことですね。
早く短期売買を抜け出したい・・・・
今後も買い増しなどあれば損益状況をお伝えさせていて頂きます。
お読み頂きありがとうございました!
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